めいり

この世の外へ クラブ進駐軍のめいりのレビュー・感想・評価

2.5
唐突に米兵の喧嘩が始まり、
アメリカの国家を演奏した瞬間みんなが国旗に向かって整列し敬礼!!一件落着!!とか、
バーで盛り上がってたら戻ってきたばかりの軍人に金持ちの音楽とイチャモンつけられ大喧嘩!!になるかと思いきや、ボヤも起きず次の瞬間にはなぜか肩を組んで歌っている!!!!
みたいな、安直で唐突な展開多し。
急に挟まれ急に終わるし唐突で安直すぎて別にこちらの気持ちに影響してこないし、
話を複雑に、面白くするために絡んでくる「要素」にもなってないエピソード多い。

米兵が悪夢見てベースはお兄ちゃんと喧嘩してオダジョーが吐いてベース押し入れで泣き出す下りとか、
オダジョーがキレて迷惑かけて、それで軍曹に「大事な日だからヘマをしないでくれ」って言われただけで逆ギレしてダニーボーイ演奏する下りとか、あんな荒廃した場所にいる弟と、めちゃくちゃあっさり決別し、5秒後くらいには熱い抱擁する村淳とか、全てが唐突だらけでこちらの気持ちが置いてかれる。米兵の悪夢に戦地の恐ろしさを想起させられることも、ベースの思いに涙を誘われることも萩原聖人の怒りが伝わってくることも村淳の葛藤が見えることも特になく、ただなんかドタバタしてみえる。ここだけじゃなく全体がそんな感じ。
唐突というかひとつひとつのシーンの絡まりが薄いというかバラバラで、こっちの中に重なっていかない感じ。他の方のレビューで縦軸が弱いとあったがまさにその通りだと思った。

重なって重なって最後感情が溢れるほどのクライマックス!ってなってほしいのに、なんだかドタバタバラバラして、ひとつひとつのエピソードにまとまりがなく、戦争映画にしても音楽映画にしても弱い。ラストが朝鮮戦争に行く米兵の恐怖????????ストーリーの筋はなんだったんだ?
訴えかけたいことはわかるけれど、
そのメッセージが胸に刺さるほど良い映画ではなかった。言いたいことはとてもわかるし描写もされていると思うけれど、薄くて唐突で心に響かない。

萩原聖人と米兵が音楽で繋がることも、
オダジョーの家族への思いと恋愛も、
村淳の弟との絆も、
トランペットのヤク中問題も、
ベースの兄貴問題とジャズ愛も、
バンドメンバーの結束と青春も、
戦争の時代の描写も、
全てがうす味。

フェイスラインが浮き出た細身のオダジョー、
ニッコニコで演奏するオダジョーの良さだけで2.5点。