BROOK

雨を告げる漂流団地のBROOKのレビュー・感想・評価

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)
4.0
鑑賞日:2022年9月18日
パンフレット:1000円


言いたいことを、言いたい――!


「ペンギン・ハイウェイ」は劇場鑑賞して、「泣きたい私は猫をかぶる」はネットフリックス配信になり、視聴を断念…
そして、今作はネットフリックス配信と劇場公開が同時といいうことで、劇場で鑑賞してきました!

どうしても、ジブリっぽいと言われてしまうのかもしれないけれど、スタジオコロリド作品を自分はかなり応援している。
上映前に新作アニメを鋭意制作中とのアナウンスがあり、こちらも楽しみだ。


映画は、取り壊しが決まっている”おばけ団地”の部屋で夏芽が寝転んでいるシーンから始まります。

外は海になったり、町の風景になったり…と。


航祐は夏芽とともに過ごしたおばけ団地を新しい団地の住まいから眺めていた。


明日から夏休みが始まることになり、航祐は太志から、自由研究と称して、おばけ団地に譲とともに行くことを誘われる。

どうにか中に入ると、かつて航祐の祖父の安次が暮らした部屋が空いており、中へ。
押し入れには夏芽が昼寝をしており、驚く3人。

夏芽はちょくちょくおばけ団地に忍び込んでいた。
そして、”のっぽ”という男の子がいることを告げる。

団地に屋上へ行くと、夏芽のテントがあり…

下から令依菜が航祐を見かけ、珠理とともに屋上へとやって来る。


夏芽の荷物から、祖父のカメラを見つけた航祐は彼女と激しい口論となり…
夏芽はカメラを奪い取り、塔の上へ。

そこで足を滑らし、落下しそうになるのを航祐が夏芽の手を掴む。
だが、滑って夏芽が落下…した瞬間、激しい雨が降り、
直後、おばけ団地は大海原を漂流しているのだった…。


全体を通してみれば、子供たちの成長物語といった感じ。
そこに団地が漂流してしまうというファンタジー要素を加味し、飽きさせない展開とはなっている。

ただ、子供同士の喧嘩にちょっとイライラしてしまうのは、大人が観ると仕方ないのかなぁ…とも(苦笑)

にしても、子供たちが結構命がけの行動をしているのがかなり気になった。
普通、生きるためとはいえ、あんな危ないことしないような…。
流血も多いし…。


あと、のっぽというキャラがイマイチ良く理解出来ないまま…
謎が謎を呼ぶ展開で、謎のまま終わってしまった印象が拭えない。
急に同じような女性キャラも登場するしね。
もう少し、きちんと解決した形が欲しかったな。


批判的なことを書いたけれど、ストーリーはなかなかに面白く、感動的なエピソードと笑えるエピソードの匙加減は良かった♪

夏芽、航祐、安じいさんとのシーンはどれも泣けるわ…。


作画も非常に素晴らしく、うっとりとしてしまったよ。。


もう少しブラッシュアップして欲しかった感があるものの、最後まで楽しむことが出来ました。
スタジオコロリド、やはりなかなかやりますね!!
BROOK

BROOK