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雨を告げる漂流団地のakariのレビュー・感想・評価

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)
3.5
みんなと違う方向性のレビューになりますが、この映画のモデルとなった、旧ひばりが丘団地→新ひばりが丘パークヒルズに今は亡き祖父母が住んでいたので心して観ました。(団地については、詳しくは制作に協力された「公団ウォーカー」さんのTwitterにあります)

あの団地の細部が緻密に表現され、団地の敷地内の公園もそのままでうるっときてしまう。ちなみにデパートと遊園地はあのあたりにはありません。小学校は中原小学校かな。

欲を言えば、旧ひばりが丘団地の藤棚や、団地前によく来ていた焼き鳥屋さん、そして聖地巡礼したい人のために、今はシャッター街になりかけている商店街も描写して欲しかったです。

ストーリーについては言いたいことは多く、主人公二人の会話には感情移入出来なかった。(ある意味レイナの方が反応が素直で可愛らしいし、その他の子どもたちも可愛い)どの層に向けたやりとりなの?という悪い意味で子どもっぽい会話の応酬が続いて。あと、高い所から落ちるヒヤリハットや生々しい怪我が多くて心が削られる…。

また、ずとまよも大好きなので、エンドロールに絵が入ってほしかったような。

しかし、何より、思い出の場所を映像に残してくれたことに感無量です。監督にありがとうと言いたい。
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