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雨を告げる漂流団地のバナバナのレビュー・感想・評価

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)
3.5
シチュエーションは『漂流教室』みたい。
なぜか取り壊し予定の団地に入っていた少年少女7人が、突然の夕立のあと団地周辺が海になり、団地そのものが船となって、その海を漂流する、というストーリー。

私はこの演出で、そのまま実写で撮ったら、むっしゃ怖い作品になっただろうな、と思った。
突然団地が漂流して、子供たちだけで何とかしなければならない。
しかも、漂流中は怪我もするし、むっちゃ不条理…、
という事で、最近は日本のCGもリアルになってきたし、実写でこの内容を見たら、不条理異世界ディザスター物として、さぞ怖い作品になっただろうと思ったのだ。

内容的には、航祐と夏芽は元々は仲の良い幼馴染なのに、最近仲違いをしたらしいのだが、
理由は最後の方まで観ないと分からない。
同級生の令依菜は金持ちのお嬢様で、航祐のことが好きらしく、これまで航祐と仲の良かった夏芽に、なにかとマウントをとってくる。
そして、異世界に入ってしまった原因も夏芽のせいだと責め立てる。

それを聞いて夏芽は責任を感じるが、その割に彼女は頑固なので、彼女の執る行動が余計皆を危険にさらしてしまい、観ている方はイライラする事となる。

のっぽ君の正体とか、薄々思っていた通りなのだが、観覧車の少女はあそこでサヨナラで良かったのかな?とか思ったけど、
理由は分からないが異世界に投げ込まれてしまった少年少女の話で、しかも内容は過酷、
というこのアニメを観たら、実写でも観たくなってしまった。
誰か作ってくれないかな。
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