シェイクスピアというとお芝居が本道であるのだろうが、
映画にしかできない演出が光る作品で、かなり良いと思う。
また、モノトーンならではの光の表現、カットの作り込みには心を打つものがあった。(短剣の幻、冒頭の魔女の水面への映り込み、バンクォーの独白など、凄かった…)
戯曲としてのマクベスは短いが、映画上はさらに削ぎ落としているようにも感じられた。ストイックな美学というか、フォーカスを限りなく絞った洗練された作品。
たぶんベルイマン「第七の封印」を観ている人は、魔女のシーンでみんな同じことをおもうんでないか。