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ダ・ヴィンチは誰に微笑むのキッチャンのレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)
3.6
解説
レオナルド・ダ・ビンチの最後の傑作とされる絵画「サルバトール・ムンディ」が史上最高額の510億円で落札された2017年の出来事をもとに、アート界の闇を暴いたドキュメンタリー。ある美術商が名もなき競売会社のカタログから13万円で落札した1枚の絵。彼らはロンドンのナショナル・ギャラリーに接触し、その絵は専門家の鑑定を経てダ・ビンチの作品として展示される。お墨付きを得たこの絵に、投資目的の大財閥や手数料を騙し取ろうとする仲介人、大衆を利用して絵の価値を釣り上げるマーケティングマンと利用されるハリウッドスター、国際政治での暗躍が噂される某国の王子など、それぞれ思惑を抱えた人々が世界中から集まってくる。その一方で、「ダ・ビンチの弟子による作品だ」と断言する権威も出現。そしてついに510億円の出所が明かされるが、それはルーブル美術館を巻き込んだ新たな謎の始まりだった。今なお謎が深まるばかりのこの絵画にまつわる疑問をひも解いていくと共に、知られざるアート界のからくりや闇の金銭取引の実態を生々しく描き出す。

2021年製作/100分/G/フランス
原題:The Savior for Sale
配給:ギャガ

スタッフ・キャスト
監督
アントワーヌ・ビトキーヌ
製作
ポール・ローゼンベルグ セリーヌ・ヌッセ
撮影
グザビエ・リバーマン
編集
イバン・ドゥムランドル タニア・ゴールデンバーグ
音楽
ジュリアン・ドゥギン


サルバトール・ムンディ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


サルバトール・ムンディ

『サルバトール・ムンディ』 (Salvator Mundi 世界の救世主の意) は、イタリアの美術家レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたとされる油彩画。青いローブをまとったイエス・キリストの肖像画である。

概要
1500年ごろフランスのルイ12世のために描かれたとみられる。後に、イギリスのチャールズ1世の手に渡ったが、1763年以降行方不明となる[1]。

1958年にオークションに出品されたが、複製とされてわずか45ポンドで落札された。2005年に美術商が1175ドルで入手した後、修復の結果ダ・ヴィンチの真筆と報道された[2]。2008年にロンドンのナショナル・ギャラリーが世界中の権威5人に鑑定依頼。結果は賛成1、保留3,反対1であった。2011年にはロンドンのナショナル・ギャラリーで展示された。2013年にサザビーズのオークションでスイス人美術商イヴ・ブーヴィエ(英語版)に8000万ドル(約90億円)で落札された後、ロシア人富豪ドミトリー・リボロフレフが1億2750万ドル(約140億円)で買い取った(この買い取り額について、後にリボロフレフは詐欺として美術商を訴えている)[3]。

2017年11月15日にクリスティーズのオークションにかけられ、手数料を含めて4億5031万2500ドル(当時のレートで約508億円)で落札された[4]。この額は、2015年に落札されたパブロ・ピカソの「アルジェの女たち バージョン0」の1億7940万ドル(約200億円)を抜き、これまでの美術品の落札価格として史上最高額となった[3]。

落札後の所有者は不明とされていたが、サウジアラビアの王太子ムハンマド・ビン・サルマーンが所有する高級ヨットの中にかかっていたことが2021年に報道されている[5]。クリスティーズでの落札後は一度も一般公開されていない。アントワーヌ・ヴィトキーヌ監督のドキュメンタリー映画「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」ではレオナルドの真作ではなく、工房による作品であることが明らかにされている[6][7]。


以上Wikipediaから引用