風来坊

アンダー・ウォー~地下道爆破計画~/アンダー・ウォー 史上最大の地下爆破作戦の風来坊のレビュー・感想・評価

3.5
第一次世界大戦中。ドイツ軍の退避壕を駆使した戦いに苦戦を強いられたイギリス軍は、反撃に打って出るべく兵士ではない鉱山労働者達でトンネルを掘って退避壕を爆破するという奇抜な作戦を実行するが…。史実に基づいたイギリス製の戦争ドラマ。

主人公の親父さんが渋い。キャラクターとしても愛国心が強く、兵役を志願するも身体の状態を理由に不合格となっているという過去が、兵士にトンネル掘りを教えるよりも自分が最前線に行くという提案をする事や、その後の無謀とも思える行動に説得力を与えていました。

主人公の背景は描かれていますが、他の4人の背景は描いていないのが残念。特に1人はあまり乗り気じゃなかった筈でそれがあまり描かれてないのはもの足りず…。
あの時代でまだ若いから愛にすがるしかないのでしょうが、そんな女のために思い詰めなくても…。無駄死にというか切なかった…。

隠密行動でトンネル掘りと作戦自体が地味なのでやはり絵面に変化がないが、まだ機械での作業が出来ない中で掘った土を手作業で外に出すなど過酷な作業に見ていて息が詰まります。また敵も対抗処置としてトンネルを掘っており、いつ出くわすか分からないという緊張感もなかなかでした。

作戦が作戦なので派手なシーンはさほどないですが、こんな事があったのかと興味深く見れましたし、エゴなのか戦争がなせる狂気なのか主人公の頑なさなどなかなかに思う物があった良い作品でした。

まとめの一言
「愛国心を利用する、それが戦争」