健一

リコリス・ピザの健一のレビュー・感想・評価

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)
3.6
お持ち帰り半額! 🍕🍕🍕

じゃないんです。😅

「リコリス・ピザ」とは70年代にイギリスで流行ってアメリカに進出してきた『レコード店』の店舗名のこと。
日本で言うなら『タワーレコード』みたいなもんかな?😅

リコリスとは『彼岸花』。
あっ、また花の名前。「マグノリア」と一緒です。
「マグノリア」も本作も作品のタイトルとストーリーは直接ほぼ関係ない・・・

ように見せている(作っている。)

この上手さ、この見た後に観客に考えさせる手法こそが、天才監督ポール・トーマス・アンダーソンの成せる技!
あいかわらず アッパレな監督です。

2021年度のアカデミー賞にて作品賞、監督賞、脚本賞にノミネート。
本作鑑賞にて作品賞にノミネートされた10作品 全て鑑賞する事が出来ました。😊

やはり注目すべきはクーパー・ホフマン。
本作のアンダーソン監督の常連だったフィリップ・シーモア・ホフマンの息子です。
監督は幼い頃からクーパーの成長ぶりを撮影現場で見ていて親友だったフィリップ亡き後、息子のクーパーを本作の主役に起用してくれたのです。
素晴らしき友情愛。なんて粋な監督。😢
クーパーもその 粋な計らい に答えて是非とも 父を越える 名優になってほしい。

さて本作。
はい。とてもレビュー泣かせな作品です。
この作品を観た感想を文字で表すのはとても難解。

子役として名声を得ている15歳のマセた少年。
今の仕事も生活も少々うんざりな25歳の少女。
『好奇心』なのか『憧れ』なのか『愛』なのか。
ビミョーなふたりの人生奮闘劇。🍕
嫉妬し合ったり、商売したり、挑発し合ったり。
まるでレコード店の中にいるように70年代の名曲たちが このふたり と共にひたすら走りまくる!🍕🏃‍♀️🏃

わたしの超個人的な感想ですが・・・
伊丹十三監督の「タンポポ」にとても似ていると感じた。
話は一応 前に進んでいる。でも.すぐに脱線してしまいアナザーストーリーが始まる。
本題に関係あるのか ないのか。迷いながら観客は観ていなくてはならない。
『今観ているのは何?』
『結局ショーン・ペンとブラッドリー・クーパーは何だったんだ?』
『今、現実? 回想録?』
と何度も迷わせてくる。
だが、ふたりは走り続ける。ゴールなんて無いのが分かっていても。

そんな『おませ』なふたりの
ラブ!....ラブ?ストーリー。🍕

アンダーソン監督の「ブギーナイツ」が好きな人なら本作も楽しめるかも。
「マグノリア」みたいな感じは期待しないほうがいい。

少々難解な『玄人映画』。
でも70年代のアメリカ🇺🇸の雰囲気満載の
ボーイ・ミーツ・ガール・ムービー!

あゝ今日の夜はピザでもデリバリーしよ。😂


2022年 7月5日 10:35〜
TOHOシネマズシャンテscreen 1
💺224席
客入り 半分以上埋まってた。😊

私の大好きな映画館(のscreen 1)。
一番多く通っている映画館で今回が67回目。😅

7月です!
一年の半分が終わってしまいました。😂
ということで わたくしの2022年度の上半期のBest 10です!

① カモン カモン
② コーダ あいのうた
③ ベイビー・ブローカー
④ ゴーストバスターズ アフターライフ
⑤ ウエストサイドストーリー
⑥ 流浪の月
⑦ スティルウォーター
⑧ FLEE/フリー
⑨ トップガン マーヴェリック
⑩ こんにちは、私のお母さん

こんな感じでした。😊
今年は 初っ端から大豊作‼️
とても密度の濃い半年でした。
健一

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