まっつん

リコリス・ピザのまっつんのレビュー・感想・評価

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)
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我々の愚かしさ、自己中心性を「みんなクソだよな」と涙ながらに吐き捨てつつ、それでも誰かを愛したい(愛してみたい?)と疾走するラストシーンの美しさったら。エンドクレジット、黄昏に向かって歩きゆくゲイリーとアラナの姿が差し込まれるが、これは何を象徴するのか。失われた70年代へのノスタルジア≒憧憬か、淡く美しい二人にとっての”マジックアワー”は文字どおり限られたものであったのか。だが、いずれにしても(学生時代に通い詰めた)denkikanでこの映画を観たことを「僕は絶対に忘れない」と思う。大好きな一本。
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