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ゴッドファーザーPART IIIのKSatのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)
2.9
確かに1・2に比べたら劣るが、駄作というよりかは凡作というべき。

トム・ヘイゲンがいなくなったことと、ヒロイン役があまりに小娘すぎるソフィア・コッポラなのが致命的。ソフィア・コッポラは力がなさすぎて、クライマックスの悲劇性が薄くなってしまっている。

度々挿入される前二作からの回想はマジで寒い。これのせいで安っぽくなったのでは?

何より、マイケルのキャラが変わりすぎ。前二作の影のある冷酷なキャラが、今回は好々爺になろうとしてるけど上手くいかない気弱な爺になっていて、少し違和感がある。

賛否両論あるヘリコプターからの機関銃掃射シーンは、地味な内容の中ではかなりインパクトある見どころになってはいるので、ある意味正解か。

ただ、シチリアでマイケルとケイが語らう場面なんかは素直に素敵。「ビフォア・ミッドナイト」っぽさがあるし、ダイアン・キートンはワインが似合う、こういう「大人の恋」みたいなロマンスで本領を発揮するんだと思う。

一作目でクレメンザが車から持って行ったカンノーリを、今回はコニーが毒殺するために使うのは、一種のギャグかな。
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