パロディではなく、本来のタイトルは『Anything for Jackson』。悪魔を召喚し、死んだ孫を取り戻したい老夫婦が儀式に必要な妊婦を〈監禁〉する〈家〉が舞台の悪魔系ホラー。怪異がキャラクターっぽい視覚的なインパクトを持っていて好感だし、まとまりもあってキャッチーさも備わった丁度良い加減のB級系ホラー🥳(139文字)
****以下ネタバレあり&乱雑文****
◆あらすじ◆
死んだ孫を蘇らせたい…。そう願った老夫婦のヘンリーとオードリー。その目的を達成するために悪魔の召喚を行うことを決意。計画を立て、儀式に必要となる妊婦の誘拐にも成功。妊婦のベッキーを家のベッドに縛り付けていざ儀式を決行。ところが、家の中で予想をしていなかった不可解で恐ろしい現象が次々と起こり…。
❶本来のタイトルは『Anything for Jackson』、これ、覚えてあげてください😂
邦題『悪魔館 死霊のせいなら、有罪』とジャケットの様子に「これは完全にネタ要因で面白くないタイプの捩ったパロディ型のホラーだ…🤔」と決めつけていたのですが、フォロワーさんたちのレビューを見たら好感触だったので興味が湧いて視聴。
悪魔を召喚することで死んだ孫を取り戻したいと願う老夫婦が、儀式に必要な妊婦を〈監禁〉するという〈家〉が舞台のホラー。老人が相手なるも被害者が妊婦のため強硬突破して逃げるのも難しく、そんな中で悪魔さえも盛んに迫ってくるものだから、みんなで仲良く“てんやわんや”😂
結論として、悪魔モノではありますが元ネタは全く関連がなし。それどころか裁判の“さ”の字もなかった…。原題のタイトルを調べたら、物語にきちんと準えて納得感のある『Anything for Jackson』というもの。
褒められた〈良作〉とまではいかないですが、小粒ながらまとまりもあってキャッチーさも備わった丁度良い加減のB級ホラー。日本側の売り出しの方に〈おふざけ〉が入っているのが何だか可哀そう😥正直、規模感は負けるとはいえ『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』よりもちゃんと“怖い”を演出しようとしている気さえする。
❷怪異がキャラクターっぽい視覚的なインパクトを持っていて好感
ちなみに、ジェームズ・ワンを彷彿とさせるような部分もありました。それは悪魔や死霊などの怪異が(死霊館シリーズやインシディアスのように)キャラクターっぽい視覚的なインパクトを持っていること。老夫婦や妊婦を驚かせるために何体かの異界モノが現れますが、直面したら普通に怖すぎて端から見ると愉快です。
特に歯をポロポロこぼすお婆ちゃんは、行動の真意が分からなくて印象に残りました。あれは何だろう…。悪魔も一生懸命アイデアを捻り出して、ああいうお婆ちゃんが「歯がこぼれるとか、イケてる!」て思って化けるのだろうか…🤔
また、不気味な老夫婦の絶妙な塩梅の〈ヤバさ〉も良かったです。完全にオカシイようで、しかし同情すべき点があるし意外とまともだった…?と思わせて、結局やっぱりヤバイ人たちだ~っていうその加減。慇懃無礼感もあって妙に腹立たしいのですよね。老夫婦には今年度の〈2023年度kanaco‘sやっちまった大賞〉のノミネート候補にしてあげたいと思います😎✨
ちなみに今回の悪魔〈サガット〉さん。聞いたことないな~ってネット検索しても本作のタイトルしか出てこず。ムエタイを使う眼帯のタイガーアッパーカットおじさんしか検索に引っかかってこなかったので、オリジナルの悪魔さんなのかな🙄❓
🏠🐝「期待を持ってみてしまうと肩透かしを食らうと思いますが、小粒ホラーとしては心地よさを感じるお手軽ホラーでした。キャラクターや怪異たちも“アク”が強くて良い感じです。邦題とかってどうやって決めているのですかねぇ🤔意外とパロディっぽいタイトルのものも、良い感じの作品が眠っているのかなぁ」