アキラナウェイ

スイング・ホテルのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

スイング・ホテル(1942年製作の映画)
3.8
祝日だけにオープンする"Holiday Inn"で繰り広げられる、素晴らしい歌と踊りに酔い痴れる。

かの名曲、「ホワイト・クリスマス」は、この映画の為に、アーヴィング・バーリンが作曲したものだそうで。

歌も踊りも最高なのに、キャラクター達には腹が立つという、何かと心が騒がしいミュージカル。

マンハッタンのショーに出演してしている、ジム(ビング・クロスビー)、テッド(フレッド・アステア)、ライラ(ヴァージニア・デール)の3人。12月24日のクリスマス・イヴ。ジムはライラと結婚し、田舎で農場暮らしを始めるとテッドに告げる。しかし、ライラはテッドにも惹かれており、結局彼と一緒にマンハッタンに残る事に—— 。

三角関係があまりに露骨!!

歌が得意なジム。
ダンスが得意なテッド。
その間をフラフラ揺れるライラ。
テッドとライラにもう、ずっとイライラ。
ライラと結婚する気満々だったのに、フラれて農場暮らしを始めるジム。
ジムが何かと可哀想だよぅ。

しかし、めげないジム。
彼がオープンさせた"Holiday Inn"のコンセプトがぶっ飛んでいて凄い!!

祝日だけオープンし、宿泊客には祝日に因んだショーをお披露目するという、年間15日しか働かないというスーパーお気楽プラン!!
うらやま死!!

ジムはリンダという新たなパートナーと巡り会い、"Holiday Inn"はオープン後、満員御礼の大盛況。

クリスマス、大晦日、リンカーン生誕記念日、バレンタインデー、ワシントン生誕記念日、復活祭、独立記念日、感謝祭…。

それぞれに因んだ楽曲とショーが魅力的で、どんどん惹き込まれる。

…のに、ライラに早々にフラれたテッドが今度はリンダを横取りしようとやってくるもんだから、まぁ腹が立つよね。

畜生。
テッドの野郎、踊りは抜群なんだよなぁ。

フレッド・アステアの爆竹タップダンスは、悔しいけど、最高。

ジム、テッド、ライラ、リンダの恋模様にはイライラするものの、歌と踊りは抜群の出来で、次の祝日は何をするんだろうとワクワクする。これぞエンターテイメント。

"Holiday Inn"に宿泊したくなるー!!