ラグナロクの足音

四つの壁のラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

四つの壁(2021年製作の映画)
2.7
監督自ら作詞作曲してるとはいえ、演奏シーンはこの話にいらなすぎるだろという感じ。トルコに住む髭の男はまだ海を見たことがないという妻と子供のためにイスタンブールの海の見えるマンションをローンで買うこと決め、引っ越しの途中の交通事故で最愛のふたりを亡くす(CGがすごいチープ)。5ヵ月の病院生活の後、自責の念とともにひとりマンションに帰ると、窓の外には別のマンションが建ち、視界を塞いでいた。そして彼の元に事故の相手側の少年と母親が許しを請いに訪れる。どん底にいる彼を励ますのがバンドの仲間たちであり、僧侶であり、警官であり、階級や地位を抜きにして人の助け合いがあること、だからこそ人は罪を許すことができるということを延々と追い続け示した。が、ふさがれた景色を似せた絵の横断幕で埋めるとか、TV的なギャグ要素が入ってきて、ぜんぜん悲壮感が伝わってこんかった。
ラグナロクの足音

ラグナロクの足音