このレビューはネタバレを含みます
字幕翻訳 佐藤恵子さん
現代社会で文学やその国特有の言語が廃れていく不安に苛まれる詩人と、19世紀に権力に抗い処刑された詩人、両者の苦しみが重なり、交錯しながら物語は進んでいく。
シリアスながら随所にシャレが効いていてクスリと笑えるところもある。
地方の文化会館みたいなところでたった1人のお客さんである少女が一生懸命語るところでは思わず涙が出そうになった。
過去と現在のキャラを多くの同じ役者が演じているのも面白かった。
いつの時代も崇高な芸術家は苦労するんすね。音楽家も画家も。
言語や文化って儚い。
ちなみにエンドロールのバックが汽車の音っていうのも好きだった。