重いテーマなので観終わったあともしばらく消化しきれず暗い気持ちだった。
難民申請が通らないので働くことができず、お父さんとは離れ離れになり、お金がないから家賃も払えない。第一志望の大学の推薦も取り消されてしまう、というこの世の絶望をかき集めたような悲惨な状況に、相当なショックを受けた。画面越しでもこんなに辛いのに、実際に体験しているあの子はいったいどれほど辛いのだろう。心配で仕方がないのにどうすることもできずに戸惑ってる友人の男の子もリアルだったな。
クルド人の彼らに思いを馳せると同時に、私たちはなんだかんだで日本という国に守られているんだなぁと改めて感じた。同じ人間なのに、守られる人と守られない人がいるのは、やっぱりおかしい。普段考えないようなことを考えるきっかけになった映画だった。
