この映画を観ると、自分が今持っている悩みはなんてちっぽけなのだろうかと、ばかばかしく思えてきます。
「国」を持たない人がいることについて、お恥ずかしながら近年まで考えたこともなかった。
この映画を見るか、移民問題に深く関心を持っている人でなければ理解できないことがあるだろう。
海外に行くと、様々な国でどこから来たの?と聞かれたことがあるが、私はいつも胸を張って日本と答えている。ありがたいことに、日本人と言うと好印象を抱かれることが多く、「俺は日本のアニメで育ったんだ!」など嬉しそうに話してくれる人もいる。
自分の故郷を正直に答えられない人がいるだなんて、故郷を聞かれて複雑な気持ちになることについてなど考えたこともなかった。
それはどんなに辛く、厳しく制限された小さな世界で生きていかなければいけないことなのか。
家族がバラバラになって、生きているのに二度と会えなくなるかもしれないだなんて、日本人として日本に生まれ育った私には想像し切れない過酷な世界。
私の知らなかった世界。当たり前ではない今の生活。知れて良かったと心から思う。
色んな人にこの映画を観てほしい。何も知らずに「移民」という括りで勝手なイメージを持つのはやめてほしい。
クルドの食事、美味しそうだった。クルド料理店に行ってみたい!!