映画『ホワイト・ビルディング』
@東京フィルメックス
映画で世界を知る。
ー『ホワイト・ビルディング』とは何か?
1960年代、カンボジア・プノンペンに建てられた団地、通称ホワイト・ビルディング。かつてはアーティストや学者などが暮らす時代の最先端をいくクールな場所だった。
ポルポトによってこれらの人は虐殺され建物だけが残りスラム化していった。
殺人スラムとも言われ近づいてはいけない場所になった。
2015年、カンボジア政府が建物の修理をすると発表。金のない住民たちは新しい住まいを見つけることができないという問題が起きた。
2017年、日本の企業の買収で取り壊しが決まった。
監督のニアン・カビッチはこのホワイト・ビルディングで育った。自身の経験を基にした青春映画。
プノンペンの開発の裏で起きているさ様々な格差をめぐる問題。わずかな補償金しかもらえない立ち退き問題。お金がなくて糖尿病の治療ができない父親の医療問題。主人公の青春を切なく描いた秀作。
日本でも起きている。さらに今後増えそうな問題。
丁寧過ぎて、少々長く感じるくらい丁寧。
集会で食べているカンボジアのそーめんが美味そう。