一流企業に勤めながら、高校生の一人娘・ジンを女手一つで育てる母親のピンウェン。
母親の苦労をよそに反抗的な態度をとる娘に困っていたピンウェンだったが、ある時から娘の様子がおかしくなってゆく…というお話し。
母娘の関係をコロナ禍の閉塞感と共に描いた人間ドラマ。
因みに“瀑布”とは“滝”の事だそうです。
不幸っていうのは大抵の場合突然襲いかかってきます。
今のコロナ禍もそうですが、ある時突然確認されてからあっという間に世界に広がり、2年以上が経った今も依然としてその影響を世界の人々の人生に与え続けています。
他にも、事故、病気などなど突然襲ってくるそれらは人生を大きく変えてしまいます。
でも、例えば川に流された時にもがいて体力を失うよりも、流れに身を任せその濁流が過ぎ去るのを待つ方が良い事もあります。
どんな不幸の中にも切れ目があって、例えそこから抜け出す事は難しくとも、希望に手を伸ばし続けていれば陸地から生える木の枝を掴む事もあるかもしれませんし、誰かがその手をつかんでくれる事もあるかもしれません。