ブラムハウス制作のアマゾンオリジナル作品。
養護施設へ入所した老婦人。外出も満足にできず厳しく管理される生活に不満を募らせる最中、夜な夜な不気味な気配を感じ取るように……。
老人を主役にしたホラー作品の肝は、怪奇現象が現実か幻覚かあやふやなところだと思う。周囲には認知の衰えによる錯覚と捉えられがちだし、自身ですら確証が持てず不安になる。ここに施設の閉塞感を加えた発想が面白い。ストレスでおかしくなっていく主人公が話の運び方として自然で良かった。
一方、終盤は超展開と言えるほど予想外の連続で、ホラーらしい驚きも用意されているのが、さすがはブラムハウスといったところ。