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ノースマン 導かれし復讐者のowlマンのレビュー・感想・評価

3.8
目の前で“父親(王)”が殺された、少年アムレートは復讐を誓った...そして大人になり復讐の旅路へ向かう...

ヴァイキングが謳歌する時代の、重厚な北欧の民話や伝承、英雄譚を聞いてるような映画でした。

ファンタジーなストーリーとは裏腹に、
随所でみられるリアルな部分が凄かった...王様が住んでいる“城”もきらびやかな建築物ではなく、応接間も狭く、円卓のようなモノもない、簡素な作り。“焚き火”の灯りのみの照明、キリスト教を異端とする神話信仰など、歴史の一部分を切り取ったような世界造りに引き込まれました。

アムレートの燃える復讐心が、いつか自分を、愛する者を燃やし尽くしてしまうのではないか...復讐の果てにみえるものは...

奴隷役でも、アーニャ・テイラージョイさんが綺麗でした!こちらが奴隷になります!

それにしても、
豪華キャストでしたね...ニコール・キッドマンさん、イーサン・ホークさん、ビヨークさん...一作で層が分厚い!!

主人公が、“ベオウルフ”と名乗っていたので、勇者譚の?昔CGアニメ映画なかった?って思って調べてみたら(どちらも名前しか知らなかった💦)違いました...でも『ハムレット』の原型の伝説の人だったりと、色々な物語に精通していたら、“アムレート”という主人公により奥行きが出てきそうと思いました。

アニメ『ヴィンランド・サガ』の新シーズンが始まったので、まだ1話しか観てないので、続きを観よう!!

殺した兵士の死体で、“スレイプニール(オーディンのハつ脚の軍馬)”を象っていたように思えました。
死んだ王が信仰していた“オーディン”が来たと言わしめる為だったのか?たまたまだったのか...
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