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ノースマン 導かれし復讐者のmaedatoruのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

北欧、男、雪、とくれば、ヴァイキング。戦士を鼓舞するパーカッション、獣の鳴き声のようでも、フォークロアな響きを持つ英雄叙事詩然としたストリングスとホーンの合奏、かち合う武器と武器、長髪髭面のマッチョたちの絵面は非常に雄々しく、劇場で観たことに満足。まず、基本的に音楽がアガる。昂る。
アクションシーンがマッチョのお祭り。血飛沫が頻繁に飛ぶ。すごく野蛮。野蛮なシーンだ。と何度思ったことか。しかし、それがすごく良かった。主人公が人を噛み殺す(これには物語的に理由があるのだけど)のは恐ろしかった。
アイスランドが物語の主な舞台、撮影はアイルランドもあったようだけど、風景がとても美麗。トレイラーやビジュアルから冬感をすごくイメージしていたけども、冬らしいシーンは最初の方だけで、大部分はそうではなかった。悪いということでなく、緑が広がった平原や丘陵が美しかった。 むしろこっちの景色のほうが好き。(今が厳しい冬だからかもしれない。)
物語も、ハムレットの元本とも言われている復讐劇で、とても悲劇的。運命、宿命 めいていた。思わず歯軋りしてしまう。
アニャ・テイラー・ジョイが美。預言者(ビョーク)のビジュアルがすごい。もっと見たかった。 フィヨルニル役のクレス・バングが悪いやつなんだけど、イケオジすぎ。
時代考証がだいぶすごい。服装や、建物や、舟、儀式・・・。


おそらく、預言者のシーンで出てきた幻想風景の木がすごく綺麗だったのだが、おそらくユグドラシルと思われる。北欧神話の世界と繋がっていくぞ、という意味かとは思うのだけど、どういう意味だったのか、もう少し考えたい。





個人的に笑っちゃったところ。(映画は面白いんです!)
幼少期、すごく美少年だった子が、数年後・・・の字幕の後、突如として長髪髭もじゃマッチョマンになったこと。
最終決戦が火山なのだけど、ものすごく熱いから、という理由はわかる。でも、 全裸で戦っているのはとても気になる。すごくわかるんだけど。すごく気になってしまっ た。履いてる?え?履いてない?全裸?まじか!ってなった。
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