SAKUMATHENERD

ノースマン 導かれし復讐者のSAKUMATHENERDのレビュー・感想・評価

4.2
特に序盤の儀式や追い剥ぎなど現代の常識では理解しえない狂気に溢れた描写にロバートエガース味が十二分に感じられて良かった。

ロバートエガースにしてはわかりやすい物語で、
話が段々と単純化されて行くのは、前作、前々作『ウィッチ』『ライトハウス』が好きなファンからすると物足りないかもしれない。それでも、毎回のイかれた奇襲後の死体ディスプレイはかなり毒毒しい。特に今作の個人的白眉は中盤のニコール・キッドマン演じるお母様の独白。主人公の親父への信仰がグワングン揺らぐこのシーンに監督の前作、前々作に通ずるものを感じた。にしても年齢不詳の美魔女オーラを放つニコールのここでの迫真の演技は凄まじい、ハマり役。

マイティー・ソーシリーズを観ていたからなんとなく分かる部分もある北欧神話だが、知っておくと映画に対する理解が深まると思う(恐らく。)。洋画では度々題材に上がるキリスト教と共にいつか教養としてしっかり学びたい
とか言って一生学ばないやつ↑
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