「黒色は白色にはならないが、白色は色の混ぜ方次第で黒になる」
時効となった未解決事件を“再捜査“するサスペンス。驚くことに、元刑事役は本当に当時捜査を担当した方で、劇映画ながらセミドキュメンタリーの側面も持っている。
卒論研究のために金沢を訪れ、偶然とら男に会い、捜査を行っていく。そこは流石に
劇映画。“捜査本部“設置のシーンはユニークでいかにもという感じですが、やはり“本物“のとら男さんの眼光は鋭くこれだけで敏腕刑事だった事が分かる。
ですが、証拠も多数あったにも関わらず未解決のまま時効を迎えてしまったことに、自信後悔の念を持ち続け、劇中でも演技なのか本当なのかもはや判別不能でこんな映画体験は貴重すぎる。
で気になるのはやはり犯人で、劇中でも「A」として出てきますが…!
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2023/01/09 松本CINEMAセレクト
アフタートーク
村山和也監督
制作の経緯や上映後の反響などQ&Aも交えながらの役30分。
「上映後の反響」では、まさに気になっていた「犯人」について。パンフレットにも名言を避けているので記載はできないが、想像以上の内容で驚き。
・とら男さんの自宅は、監督の親戚の家。実際のご自宅は3階建てで車もステーションワゴンでキャラが違うので(脚色あり)別で用意した。
・撮影にあたりもちろん被害者遺族にも会い、許諾を得ているが、リスクを踏まえて完全自主映画(資金を自ら調達)とした。
・ポスタービジュアルは2種類あるが、元々はとら男さんが逆さまに映っているもので、アップの方はユー○スペースに勧められて作った。
2023-015-014