agathe

シラノのagatheのネタバレレビュー・内容・結末

シラノ(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

徹頭徹尾ロクサーヌがかわいい。
時代背景、彼女の身分?なんかを考え合わせると、おおよそありえないお嬢様ではある。
でもお嬢様の純真さがすべてを凌駕して、伯爵も、クリスチャンも、シラノも振り回されるんだよね。
シラノの知性や男気は騎士団の中では認められても、女性には伝わりにくいのね。
あの知性や優しさや努力できる器は人として尊敬されるに値するのに、やっぱり身分や見た目に左右されかなり伝わりにくいものがある。
クリスチャンは容姿だけでロクサーヌの心を射止めちゃうけれども、それだけでは彼女をだまし続けることができない。
これ、恋愛の普遍テーマですね。
年を重ねすれてきている部分があるのでこの純愛には無理があるとシニカルに見ていたのですが、音楽や衣装、舞台装置の美しさにそのシニカルさが溶かされていくのがわかって自分の中で苦笑い。
舞台や物語はうそでもなんでも美しくあるのは正義だと思うわ。
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