チェンコ

四畳半タイムマシンブルースのチェンコのレビュー・感想・評価

3.8
まず、言っておきたいことがある。
現状⭐︎4超えの高評価であるが、こんなニッチな映画を観るのはそもそもこのへそ曲がりな作品が元々好きな人が大半であるので当然であるということ。
こんな捻くれた物語は現実の青春を謳歌していた充実した人間が見るはずもないし、見たとて感想を書くにも忍びないとスルーするに違いないのである。
だから、高評価になるのは世の摂理として当然の事と言えよう。

さて、私はと言えばテレビシリーズのころから本作が大好きであるし、このように不毛な俗物に時間を費やすことこそ人生の至福と心得ている。
当然、私のリアルは充実している。若干、人よりも閉鎖的ではあるかもしれないが。
よって本作もとても楽しめた。
タイムマシンという誰もが一度は夢見るマシンを目の前にしてリモコン1つで繰り広げる小さき物語。
この小ささが心地いい。
このくらいが人間なのだ。
チェンコ

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