Pam

ワタシが"私"を見つけるまでのPamのレビュー・感想・評価

3.3
簡単に言うとアメリカに養子に出された顔は中国人中身は米国人の娘さんたちがエージェントを通して中国で自分たちを捨てた、手放した両親たちを探しに行くドキュメンタリー。。。

私はこういう普通の田舎のお母さん候補の女性たちが泣いてるところ見るともう泣きたくなる。失った時間、子供と一緒にいられなかった時間の涙。本当はもっとこの子供を捨てざるを得なかった不遇な母親たちをもっとフォーカスしてほしかった。彼女たちの涙が一番人間らしい。世間は彼女たちを責める。公園で赤ちゃんを捨ててしまう大学生だって同じだ。母性賛美なんかじゃない。子供を生むことで戸惑う人生。



保育士たちの涙もわかる。字の読めない保育士、保育士しながら夜間医学部へ通って子どもたちに予防注射を打てるようになりそれで施設の病気を予防している努力家もいる。彼女たちの強さ。それが中国の強さかも。

アメリカで育っててくれた親たちも違う次元でみないい人ばかりだ。
ユダヤ教、敬虔なクリスチャン、そしてわざわざ娘たちを中国に連れて行ってくれたり整形手術のお金を出してくれる経済力と優しさをもっている。

中国が中国でいられるために中国の犠牲になった女の子たち。彼女たちの屈託のない笑いその中にゆらぐ米国人としてのアイデンティティを見る。

すごいわ。そんな昔ではなく彼女たちがうちの子とそんな年がかわらないの。。ってことはついこないだよ。子供との人生は宝石だ。親になっ子供との一日一日が宝石だったことを思い出させてくれる。子供を生んで始めた分かった。家族は偶然の出会い。たまたまここにいるだけ。だからありがたい。

素晴らしいドキュメンタリー。
Pam

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