漫画は全く読まず、自分から進んで観たアニメは『天気の子』のみ。
そんな私なので、いくら山田裕貴・間宮祥太朗・岡山天音という大好きな役者勢が声の出演をすると知ったとて残念ながら心動かず。
何についての漫画かすら興味持たぬまま。
それが、あるタイミングでこの作品の音楽をあの上原ひろみが担当したと知り！180度気持ちが変わってしまった。
と同時に、何の漫画なのかをそこでやっと。
上原ひろみを知ったきっかけ…
今となっては、その時受けた衝撃の大きさしか思い出せない。
それ以来、死ぬまでに1度でいいから生で拝みたいと思っている世界的ピアニスト。
いや、上原ひろみという生命体。
観て良かったーーー！
原作ファンの方々、読みながら脳裏に聴こえていた音が実際の音となってスクリーンの彼らから聴こえてきた時の感動はいかばかりかと。
かたや原作を全く知らない私。
上原ひろみが手掛けた珠玉のジャズと共に声だけで終わらない3人の魂の表現力が、想像を遥かに越え痺れまくった。
後半のLIVEシーン、私にはアニメーションの3人と実在の3人のビジュアルが見事に重なって見えワナワナと震え泣いた。
(あのジャズ喫茶のママ状態)
私がアニメを見慣れないせいかもしれないけど、音楽も感情も体温も空気も全部込みで、五感をギュッと掴んで揺さぶるような映像の作りにも目を見張った。
青が大好きな私には癒されまくりのBLUEな世界。
｢男を磨く36回ローン！｣の玉田の成長をゼロから音のみで見事に表現した中の方には恐れ入ったし、『音』のためにテレビではなく映画を選んだ制作陣の熱く真摯な想いが弾けんばかりに作品の中に充満していた。
そして同じ年代の役者が山ほどいるなか、この3人を大と幸祈と玉田にキャスティングしたという現実はもはや運命でしかなかった。
地元には残念ながらDolby Atmos仕様の劇場は無いのでせめてIMAXでの上映があったらなと思ったが、そんな事よりあの臨場感があとを引いてしかたない。
久々に、これはおかわり確定。
気持ちは満点だけど、原作ファンの方に敬意を表して。
ちなみに私の推しは玉田！
