マサミチ

やがて海へと届くのマサミチのレビュー・感想・評価

やがて海へと届く(2022年製作の映画)
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観念的で雰囲気に流された台詞がやたら多い印象はある。

ポスターに描かれてる通り、いわゆる"百合"的な世界も描かれるし、そこを撮りたい監督の心情も伝わってくるのだが、浜辺美波が行方不明になった理由が東日本大震災と絡んでくるだけにこちらも観ている背筋がピンとなる。

岸井ゆきのの情感を感じさせるややスタティックなお芝居に浜辺美波が上手くリードさせられて、女性同士物としてはかなり良い部類に入ると思う。

光石研演じる店長の台詞、「もはや何が好みか分からなくなってきた」とかこんなニュアンスだったと思うが、あれは共感しますね。この後の展開は驚きよりも納得もしてしまう自分が少し怖いが。
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