オードリー

やがて海へと届くのオードリーのネタバレレビュー・内容・結末

やがて海へと届く(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

桜や庭の植物などの自然と光がとても綺麗な映像だった

アニメーションやドローン?で映し出された海も美しさと怖さを同時に感じさせる印象だった
波や雨の音も印象的

浜辺美波は現実味のない存在感と儚いイメージがとてもハマる役者なのだと改めて思った
『君の膵臓を食べたい』からそれなりに時間は経ったけど変わらずの透明感

ポスターにもなっている2人が見つめ合うシーンは音楽も相まってこちらに伝わるものは大きい
このシーンの為にこの映画がつくられ、2人がキャスティングされたのではないかと思ったくらい

震災の特に津波の被害に遭い残された人々が描かれる陸前高田でのシーンはさながらドキュメンタリーだった
この前みた『凪待ち』でも映っていたけど、防潮堤の無骨さや閉塞感は残酷だなと思う

後半は浜辺美波演じるすみれの視点から描かれているけれど説明されるような事はなく静かにその時々の心情が伝わってくる感じ

結局彼女はなぜビデオを撮っていたのかとかなぜ家に帰らず、母親にあのような事を言ったのかとか、なぜ髪を切ったのか、なぜ一人旅が好きだったのか、服を借りたこと、青が好きなこと、なぜ吐き方を知っているのか、見逃してる事はもちろんあるし、言葉以外で表されたりされていなかったりしているのだろう
彼女がどんなことを考えていたのかを想像してみる
てか原作を読むのが1番いいのかな
サントラも睡眠にも心地良さそう

スタッフロールでアニメーションの制作がWIT studioと分かってさすがと思った、素晴らしい色彩や表現だったと思います

セリフがどうも不自然で、例えば小説なら違和感なく読めるのだろうけどどうしても気になってしまった
あとは登場人物の動きやらがやたらゆっくりなのに序盤は特にもどかしさを感じた

喪失と折り合い
オードリー

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