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やがて海へと届くのmakoのレビュー・感想・評価

やがて海へと届く(2022年製作の映画)
3.5
《私たちには、世界の片面しか見えてないと思うんだよね。》
◎70点

原作は、彩瀬まるによる同名小説。未読です。

喪失と再生の物語。
「ちょっと海を見に行ってくる」と言ったきり、親友は突然姿を消した。
ただ姿を消した訳でないことは段々と明らかになってくる。

何も情報を知らずに観たので、タイトルの『やがて海へと届く』の意味に、そういう事かと唸りました。

アニメーションあり、ドキュメンタリー風ありで構成はよかった。
ただ、ドキュメンタリー風の中に一人違和感を覚える人がいて、個人的にそれは入れなくてよかったんじゃないかと思った。
あえて虚構にしたんだと思うけど、私はノイズに感じました。

予告編を観た感じでは良さそうだと思ったから観たけど、意外とハマらなかったです。
もう少し何か物足りない気がしました。

中川龍太郎監督作品は『静かな雨』と本作しか観てませんが透明感ある映像がいいですね。
個人的には『静かな雨』の方が好きでした。

岸井ゆきのさん、浜辺美波さんというちょっとみない組み合わせでどうかなと思ったけど、いい感じでした。

アニメーションで海の中の駅が『千と千尋の神隠し』のようでした。


観客 6人
劇場鑑賞 #46
2022 #53
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