この時期の成瀬には何かしらの確信のようなものを感じていて、それは「別に綺麗なショットを撮ったり、カッコいい編集なんかしなくても映画は面白くなる」みたいなことだと思う。実際この映画は『乱れる』同様、人…
>>続きを読む「笑ってください、笑って見送ってください」
次に会った喫茶店、司葉子の表情が柔らかくなった。
十和田湖行きのバスに乗る時、加山雄三のプロポーションが妙に悪いと思ったら、「席かわってくれませんか?女房…
作劇としては「たまたま過去を想起するものをみかけちゃって、」というのが繰り返され、結局2人を離反させるのもこのパターン。この作劇技法についてはどーなのかなーと思わなくもない。説明的なので。
トラウマ…
成瀬巳喜男の遺作。
司葉子演じる由美子は、夫を交通事故で失う。車で轢いた側の加山雄三演じる司郎は、償いをしていく。被害者と加害者であるが、お互いに惹かれていく話。
青森十和田湖の木々の真緑、川の煌…
江田宏とゆみ子夫婦は、元日か2日に出産を迎え、また夫の転勤でワシントンに行くことになるも、二人は楽しみにしている。宏は海外転勤前に、箱根に仕事で向かう。そこで彼は車にはねられて死んでしまう。彼の葬式…
>>続きを読む出世街道真っ只中の愛する夫は、出張先であっけなく命を落とした。
私を愛する完璧な夫。お腹には愛する夫の赤ちゃんがいて、幸せの絶頂に奈落の底に突き落とされる。
成瀬監督の遺作とされるこちらの作品はメロ…