アネモネ

デリシュ!のアネモネのレビュー・感想・評価

デリシュ!(2021年製作の映画)
3.8
あの「デリシュ」食べてみたーい!
めちゃ美味しそうでした。
フランス革命間近の時代なんだと、最後に気づいた。
その頃までフランスにはレストラン文化が無かったなんて知らなかったし、今じゃみんな大好きジャガイモを貴族があんなにこき下ろしてる事に衝撃でした。
トリュフとボムドゥテールはフランス料理の定番でしょーが!
そんな時代を経て、移民文化が融合した今のフランスの食文化になったのかと思うと感慨深いです。

創作料理さえ許されなかったなんて、貴族は食文化を語る資格ねーんだよ!
けれど、政治的な事に「料理」「食事」が深く入り込んでいたのは興味深かったです。
だから味は二の次ってのも悲しい。

始まりがシェフによる丁寧な生地作りだったので、シェフが料理を作り提供する事の尊さ的なストーリーがメインかも!ってワクワクしたし、遂にオープンした時のシェフもお客様もみんなが楽しんでいる空気感が素敵でグッときました。

だけど、期待しすぎたのが映画トータル的に私には少し物足りなかったかもです。
その時代感は上手く伝わってきたけれど、
伯爵との確執、家族とレストランの暖かさとか、恋愛か、もうちょっとどれかに絞って欲しかったです。
あと、最後のイチャイチャ粉まみれシーンはいらなかったような…。
建屋と庭を遠めに映していたのは素敵でした。

なんと言っても息子が素晴らしい!
あのこ売れっ子になるな。
もしかしてもう人気?
そしてイザベル・カレが美しくて驚愕でした。
あんな風に歳を取れたらどんなにいいか…。

ポスターも素敵だったし、久しぶりに生地から何か作りたくなりました。
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