ぽん

ラーゲリより愛を込めてのぽんのネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

序盤のシーンから嗚咽。

収容所でのシーンも、捕虜として動く元日本兵(言い方正しいかは知らん、私が見ていて受け取ったまま打ってるので見逃してください)の表情とか、
ダモイが叶うと思っていたのに、名前を呼ばれて途中で汽車を降ろされるあの表情とか、

山本さんの人柄に救われたひとの変化、
山本さんの人としてのおおきさを感じさせるひとつひとつの振る舞いだとか言葉だとか、
ダイレクトに心を揺さぶられてたまらなかった。

松田さんの、「山本さんのように生きる」という言葉、ずっと逃げてきた自分、まとわりつく“卑怯者”な自分との決別の言葉だと感じて、(これしか出てこなくて自分の語彙力が悔やまれる)胸を打たれました。登場人物の中で彼が一番気になった。

モジミさんの、山本幡男さんとの約束を信じて待ち続ける強さの裏に、
それに縋るしかない当時の待つ人の不安と希望と、戦争というものがそれだけ命を奪うものだったことを突きつけられたような気がしました
ぽん

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