このレビューはネタバレを含みます
自分メモ
私は主人公の山本さんのお話は本作まで全く知らなかったし、シベリア抑留の件もなんとなくうっすら、「そんなこともあったっけ」程度にしか記憶していなかった人です。
日本人として、本作を作ってくれたことにまずは心から感謝したい。
リアリティを感じられないと作品に入り込むことができない私ですが、問題ありませんでした。人間は窮地に追い込まれた時に本性が出ると認識しているので、その辺りは非常にリアリティのある描き方をしてくださっていたと思います。どんな人間もいろんな面を持ち合わせているので、ちゃんと奥行きのある描き方をされているなぁと感じました。
実際の収容所の劣悪さはもっと凄かったのでは、とは感じました。
遺書を分担して記憶して帰るなんて事が実話だなんて、山本さんがとても慕われていた事がわかりますし、執念だと思います。本当にすごい。
山本さんは生きて帰れると思って観ていたので、映画のタイトル、仮の段階から変更してくださって良かったです。
桐谷さんの演技が最高でした。モジミさんにお会いされた時から、幡男さんの言葉を言った瞬間までが涙が一番止まらなかったシーンです。
中島健人くんの演技にビックリしました。お上手なんだなと。今後の作品にも期待です。