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ラーゲリより愛を込めてのほんのネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

第二次世界大戦が終戦した後満州国にソ連が攻撃を仕掛けてき、満州にいた日本軍がソ連にあるラーゲリという収容所に入れられ強制労働する山本さんが、満州国で離れ離れになった家族ならもう一度会おうと必死に労働をこなす話。

まずこの映画は「希望」という言葉がキーになっていて、この言葉を体現してあるのが山本さんでした。山本さんはみんながソ連に行く時の電車や労働をしている時にみんなは暗い顔をして未来なんかないような顔をしていたけれど、山本さんの明るさや人の良さに感化された人たちの顔から笑顔が戻り、一人一人を支え合っている姿には感動しました。また、山本さんが癌になり希望を忘れかけていた時に他のみんなが希望を捨てるな、家族に会うんだろと鼓舞している姿に感動と山本さんが周りに施す力を感じました。

特にそれを感じたシーンは相沢軍曹は序盤は軍曹として一等兵に対し酷いことをしたり言ったりしていて、山本さんには聞く耳を持たないのかな感じだったけれど、終盤山本さんが病気になり大きな病院に連れていかいソ連軍に対し、松田さんが抗議をしていたシーンで、絶対にそんなことには興味すら持たない相沢軍曹が松田さんと一緒に抗議するシーンは山本さんがどんだけ様々な人の心を動かしたのかよくわかるシーンでした。

最後のシーンみんなが船で帰られるとなった時にクロが走ってくるシーンは一緒に黒も帰るんだというシーンと同時にクロは山本さんの何かを持って帰るために必死に走っていたように感じてとても感動しました。

後最後遺書を届けるシーンはソ連軍の収容所の中では荷物点検があり文字などはスパイ行為と疑われたとられてしまうので、一人一人が遺書を記憶し山本さんの奥さんや家族に遺書を伝えたシーンはとても感動しました。
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