コーヘイ

ブラック・フォンのコーヘイのレビュー・感想・評価

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
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孤立と団結というテーマにおいて、映画『IT/それが見えたら、終わり。』を彷彿とさせる物語。
違いは、”悼み”が要素に加わっている点。
”恐怖”を克服し、”勇気”を獲得するとともに、ゴーストの成仏をも描いたファンタジックでありながらドラマ性も秀逸な素敵な映画でした。
横にパン → ジャンプスケア、というカメラワークで”恐怖”を演出し、
この手法自体を伏線として、”愛”につなげるラストが涙なしではみれませんでした。
ペニーワイズが分裂を迫っていたのは、孤立が「”恐怖”の最果て」だから。その悲しみに比べれば、喧嘩で血を流すことのほうがよっぽどましで、わかりやすい分、真っ当であります。
血を流せないゴーストたちの雪辱は、孤立の怨念、不在の悲しみ。
フィニーの”勇気”は存在することの覚悟であり、人とつながるためのものでした。
逃走ではなく、闘争する姿に感動必須です。

ブログにしたためています。よしなに
https://cocolo-eigablog.com/blackphone-review/
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