りゅう

ブラック・フォンのりゅうのレビュー・感想・評価

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
3.0
スティーブン・キングの息子による、
「ショーシャンクの空に」の「It」風アレンジ。

Itピエロのような殺人鬼(人間)によって地下室に閉じ込められた少年が、黒電話によって、過去に殺人鬼に殺された子供たちのアドバイスを聞く。そして殺人鬼と対決し、地下室を脱出するといった話。

ラストの伏線回収の怒涛さは凄い。
シャマランの「サイン」のような勢いとカタルシス。

○殺人鬼
車に乗せる手口はテッド・バンディ。
地下室に死体を並べて埋める様子はジョン・ウェイン・ゲイシーを彷彿とさせる。

○父親
アル中?で暴力を振るう親。
これは、作者の親であるキングの象徴なのか。

○テレホンパンチ
主人公は幽霊の手引きにより、電話機を握ってパンチを練習する。
素人の見え見えのパンチのことをテレホンパンチと呼ぶことを思い出した。

○フィクション
「物語の中にフィクションは1つ」というお約束があるとよく聞く。
今作は、兄が幽霊の声を聞けること、妹の予知夢、でフィクションは2つかと思う。
しかし、兄妹の母親が予知夢を見られたということなので、「親から受け継いだ超能力」で1つのフィクションなのだろうか。
妹の予知夢設定は不要な気もするが。
りゅう

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