TakashiM

僕を育ててくれたテンダー・バーのTakashiMのレビュー・感想・評価

3.6
本作の主人公は、まつ毛のながーーい可愛らしい少年。名前はJ・R。
学歴コンプレックスの母親の期待を背負いつつ、素直に育つ。
父親はラジオDJで家におらず、ラジオで父の声だけを聴き、その存在を認識している。

JRの成長を暖かく見守る、近所でバーを経営する叔父。
イケてる叔父はJRに「男ってやつはよぉ。。」的なことを説く。
まだ子供のJRを、バーの陽気な常連とともにバーに迎え入れる。

子供にとって、親以外の大人との良質なコミュニケーションは、その成長にとても良い影響を与えるものだと思う。

本作の場合、JRは叔父の言うイケてる男に成長したわけではない。
ただ、悩んだり凹んだりしたときはバーに行って、叔父と話す。
母との確執、家にいない父親、恋人との関係などなど、、悩みまくる素直で繊細なJRにとって、心の拠り所となっていた。


途中から、あれっと思ったが、本作は原作者の自伝だった。
自伝が映画化されたということは、夢だった物書きになることができたんだね。


話は変わるが・・
意味は違うかもしれないが、自分にとっても行きつけのバーは心の拠り所。
家庭でも仕事でもない場所であり、上下関係も利害関係もなく、気の合う常連と下世話な会話だけをしながら、ただ飲む場所。
最近忙しすぎて行けてないけど、来週行くかな。
TakashiM

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