MasaichiYaguchi

シークレット・マツシタ/怨霊屋敷のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.1
南米ペルーの首都リマで、かつて日系人が暮らしていたという幽霊屋敷「マツシタ邸」は、かつて凄惨な事件が起こり、それ以来、数々の超常現象が目撃されることから、現地の人々に口にすることさえ忌まわしいと恐れられている。
本件では、その屋敷に若者3人と霊媒師の撮影チームが潜入した顛末をドキュメンタリータッチで描いていく。
映画では、この撮影チームが消息を絶ち、失踪後6カ月後に発見されたビデオデータに記録された映像を紹介するという形でストーリーが展開していく。
或る意味、この映画はモキュメンタリーの手法を使った「パラノーマル・アクティビティ」と、イメージビジュアルに「死」という漢字が出ていることから分かるように、日本の“呪い”を軸とした怪談とのハイブリッドのような気がする。
内容的には屋敷が舞台であることから、清水崇監督・脚本によるホラー「呪怨」に設定や展開に近いものを感じる。
ストーリーの進展に伴い「マツシタ邸」が持つ拭い切れない“呪いという負の遺産”が浮き上がっていく。
果たして撮影チームはどのように失踪したのか、その安否は?
昔から言われていることだが、やはり「触らぬ神に祟りなし」ということだと思う。