まつき

カッコーの巣の上でのまつきのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
3.9
1975年公開の、歴史に名を残す作品。時代背景を調べるとまた面白さが広がって楽しい。アメリカンニューシネマという反体制モノ映画が流行った時代の末期に生まれた。この2年後にはあのスターウォーズが公開していて、大きく時代が変化した頃だったようだ。

また、バックトゥザフューチャー(BTTF)のドクでおなじみの、クリストファーロイドの映画デビュー作でもある。主演ではないけれど、彼の若かりし姿を拝める。ギョロ目で表情豊かな演技は、BTTFの10年前ながらも、すでに強烈なインパクト。

肝心の内容は…
もうとにかく観ればいいと思う。笑
きっと書きすぎてしまうし、初めて見る人の楽しみを奪ってしまう。魅力あるシーンがあまりに多いから。笑

主人公は犯罪者。刑務所から逃れるために、精神病をよそおって精神病院に入る。その精神病院が舞台。

逃げてきた開放感からか、ただ明るい性格からなのか、もうとにかく自由奔放!楽しいことするぜ!楽しいことやろうぜ!と他の精神病患者まで巻き込んでいく。精神病患者たちもそれに応えていく。
このあたり、本当に痛快。病院の婦長が規律を重んじる無表情カタブツ女なのだが、「主人公たち対婦長(病院)」の構図が、展開を盛り上げてくれる。

ただ、最初はやりたい放題やってるだけだったはずなのに、だんだん他の患者たちに仲間意識を持つようになる。

終盤のどんちゃん騒ぎの夜の、主人公の表情をうつす長回しがどういう意味なのか。あれはきっと、仲間への愛があふれちゃった顔だと私は思ってるけど、もしかしたら違うかも。そうして想いをめぐらすのが楽しい。

最後の展開は圧巻。もう何も書けない。笑

なんといっても主役のジャックニコルソンのキャラクターとその演技が素晴らしい。アカデミー主演男優賞受賞は伊達じゃなかった!