1975年度作品で、アカデミー賞で主要5部門を独占受賞した作品。
主人公マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は刑務所を逃れる為に精神病院に入院する事になる。
Netflixドラマでこの作品の前日譚であるサラ・ポールソン主演のサイコな看護師『ラチェッド』を鑑賞してからの鑑賞で、とても観たかった作品。
精神病院で本来、人があるべき姿でイキイキと振る舞うマクマーフィーに影響を受けていく患者達。
看護師ラチェッド(ルイーズ・フレッチャー)はマクマーフィーの行動に腹を立てていき、ラチェッドVSマクマーフィーの戦いが始まっていく事になります。この後マクマーフィーに恐ろしい出来事が待ち受けるとも知らずに…。
刑務所と精神病院はまるで違いますが、言いたい事が通じない部分は共通しているのかも。
顔色一つ変えず、淡々と言葉を話すラチェッドがなんだか怖いし、精神病患者ではないマクマーフィーに、精神病患者と同じ治療を施す場面がほんとに怖い。
マクマーフィーの友人役で登場するチーフという人物が原作での主人公として描かれているらしく、映画とは少し違う設定であると知りました。
マクマーフィーの運命を観たラストは衝撃でしたが、ジャック・ニコルソンや、精神病患者を演じた俳優さん達の演技が素晴らしく、一患者として扱われたマクマーフィーの自由を求める行動は、精神病棟という檻の中の一つの出来事でしかない、闇に葬られた驚愕の出来事でした。
