akrutm

カッコーの巣の上でのakrutmのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.0
今更私が言うまでもなく、人間としての尊厳をテーマとした70年代の傑作です。当時は精神疾病や精神病院に対する偏見が大きかったのだろうから、この映画には大きなインパクトや意義があったのだろう。

でも、最初のほうの場面に出てくる精神病院の様子がそれほど患者の尊厳を踏みにじっているようには見えない(そもそも半分は自分の意思で入院している)ので、その分、マクマーフィーのわがままや身勝手さが気になってしまった。そもそも刑務所での労働から逃げるために精神異常を装って来たんだし。なので、個人的にはマクマーフィーにあまり共感できなかった。さすがに最後の結末は衝撃でしたが。
akrutm

akrutm