とびん

カッコーの巣の上でのとびんのネタバレレビュー・内容・結末

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

刑務所労働が嫌な男が、精神病を偽り病院に逃げ込む話。
『時計じかけのオレンジ』に似た自由と暴力の風刺じみたメッセージを感じた。
自由とは何か。労働をしないことか。嫌なことをやらないことか。
精神病を患ってる人たちも、規則を守って生きているが、それは自由なのか。
自分には分からないが、主人公とチーフは、自由の答えを見つけて何者にも縛られない生き方を決めた。
クリスマスに精神病の人たちがパーティーをしたのは、とても印象的。
精神病を患っていたら自由に騒げないと世間は知らずに思っているかもしれない。でも彼らだって自由に騒げるし、騒ぐことができる。なんだか、あのクリスマスパーティーが『自由』の象徴に思えてしまった。
最後主人公はロボトミー手術で廃人になってしまったが、死という『自由』を手に入れ、友人は病院の外で自由を手に入れた。
束縛があるからこそ人は自由に憧れる。その束縛がなくなったら、どうなるのだろうと気になった。
とびん

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