ハヤト

わが町の映画館-ペルー映画館の記跡-のハヤトのレビュー・感想・評価

-
ペルー国内の映画館の話。
テレビ全盛前の映画館は人々に愛され、活気溢れていたそう。それが次第に衰退し、シネコンの勃興により更に衰退に拍車が掛かっていった。そんなかつての映画館の多種多様な元スタッフが自分が働いていた映画館やペルー国内の映画館の思い出を、かつて映画館があった場所の前で語るというドキュメンタリー。
日本の映画館がこういった道を辿るかどうかは分からないが、無視できないのは確か。シネコンが増えて、人々に心の底から愛される単館上映の映画館が減りつつあるのは同じ。それでも何とか堪えている。
確かに映画館という場所を愛してもらわなければならないけれど、その前に人なんだ。人が守り、人がお金を使わないと維持できない。それがペルーは出来なかった。
現在の映画館が映る。あの草木が生い茂ったかつての映画館は切ないものがあります。
頻繁に単館映画館に行けないけれど、通って守っていきたい。

この映画が教えてくれるのは、人が作り出し、人が守っていかなければ簡単に無くなるという、当たり前なのに忘れがちな大切な事でした。
ハヤト

ハヤト