演劇発の恋愛群像劇から始まって、映画でしかできない"超越"を見届ける。
男と女、カップルだけとは言えない多様な関係性の中で生まれる共依存が崩れフラストレーションが溜まる最中のジリジリ感たるや...
恋愛だって人生の何かを決定づける一大スペクタクルなのだ!ごちゃごちゃ言ってたってあとの祭り。後悔を背負って、根本宗子さんも共にスズナリ座からもっと超越した所へ...!
近年の面白い映画は、どれも会話劇の部分から面白い。宣伝通りのクズっぷりからどこか引っかかる一言まで。それぞれが酷くなるポイントは映画として客席を爆笑の渦にしていたが、現実で考えるとそうならないんだよな...
共感で言うとオカモトレイジ演じる泰造がダントツだった。あの中の誰かになるなら彼の優しさを持ちたい。
自分にとっては恋愛あるあるというよりも将来への戒めとしても考えさせられた。
そんな自分だが、先日別の映画で成し遂げられなかった"試写で質問"を遂にしてしまった。即興で喋るのに弱い事を自覚しながらも難解な問いかけをしてしまったが、根本宗子さんが完璧な返しをして下さった。
ネタバレになってしまう所に話したい事が沢山ある、異様で現代的な恋愛映画でした。