パピヨン

ボイリング・ポイント/沸騰のパピヨンのレビュー・感想・評価

4.0
“高級レストラン版”「1917 命をかけた伝令」でした。
なんと監督のフィリップ·バランティーニは、15年間シェフを経験した方らしく本作品に込めたのは、レストランビジネスそのものと、そこの労働者に対する人々の認識を変えることらしいです。
主演のスティーブン・グレアムは、「パブリック·エネミーズ」「パイレーツ·オブ·カリビアン/生命の泉 & 最後の海賊」「ロケットマン」「ヴェノム:レット·ゼア·ビー·カーネイジ」等々、活躍している様ですが自分の意識には刻まれておりませんでした。が、これ1本でガッツリ刷り込まれましたよ。
ワンカット撮影で95分!これはもう入念なリハーサルを幾度重ねたことやら。なんと云うリアルさ、忙しいレストランは厨房もフロアーもまさに戦場ですね。この半端ない緊張感は、戦慄な戦争映画か極上のサスペンス映画に匹敵します。人間社会のあらゆる問題を詰め込んだ····、いやはや面白いことこの上無し。
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