なんだこりゃ!
キャム・トンプソン(エイザ・ゴンザレス)はLAで救急車の看護師(救急救命士っての?)をやってる。すごい優秀なのだが、仕事の性質上患者が死ぬことが多く、感情を殺して仕事しているような人。
この人は良かったなあ。演技上手いし、本当にこういう仕事している人ってリアリティがある。
ウィリアム・シャープ(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)は、退役軍人なのだが、お金がなく、健康保険もカバーしてくれない奥さんの手術代が出せない。
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世ってキライ。この人が出てくるとガッカリする。なんだろ?華がないというか、魅力がないというか、冴えない感じで・・・。
ウィリアムは兄のダニー・シャープ(ジェイク・ギレンホール)に金の工面に行く。
このさ〜、黒人と白人が兄弟っての、止めない?ウィリアムがダニーの家に養子として入ったって設定らしいのだが。まあもしかしたらこういう人たち多いのかもしれないけど、黒人のキャラを出すためのギミックにしか見えない。
ダニーは表向き、高級外車のディーラーみたいなんだけど、裏では銀行強盗をやってるらしく、ウィリアムは参加を要請される。
「お前がいてくれないと、この仕事はできない!」とかってダニーが口説くんだけど、今日だよ!今だよ!どういう計画になっているのかも解っていない人を急にチームに入れて上手く行くの?意味が解らない。
銀行では、なぜかダニーとウィリアムはマスクを付けていない。顔とか思いっきり見られていいのか。
LAPDのおまわりさんが、その銀行の窓口のお姉さんに恋していて、デートに誘いに来る。で、強盗されているってバレて、そのおまわりさんは人質にされる。
・・・なんでこんな状況になるんだよ!って思うでしょ・・・説明するのも面倒くさいので、興味がある方は映画を観てください。
んで最初の救急車、タイトルにもなっているアンビュランスはいつ絡んでくるんだよ、と思ってたら、このおまわりさんが応戦しようとしてダニーにタックルすると、ウィリアムに撃たれる。このおまわりさんを助けに来た救急車で、ダニーとウィリアムは逃げようとする。
どこに?!
で、この後すごい色々なカーチェイスが延々と続くのだが、こういうのスキな人には堪らない!って感じなのかなあ。退屈しちゃったよ。なんかやたら「スタイリッシュ」な?写し方するんだけど、だからなんだ!って感じだし、カーチェイスはコマ割りがガチャガチャして、スピード感を出したいんだろうけど、見辛いだけでだんだん飽きてくる。
ダニー役のジェイク・ジレンホールが出ている『ナイト・クローラー』のカーチェイスとかすっごいカッコ良かったからそういうのを期待してたんだけど、すげーガッカリしていたら、これってマイケル・ベイが監督なんだ!エンドロールに名前が出てきてたまげた。
あとそうそう、やたらジェイク・ジレンホールが大げさな演技をして、ギャグっぽいセリフをかましたりするんだけど、全然良くない。「マイケル・ベイですから!」って声が聴こえてきそうだけど、私のイメージではマイケル・ベイって「無駄なブロックバスター感」があるんだけど、この映画は有象無象のB級映画っぽかったなあ。ほら、ジェイク・ジレンホールが良くやる・・・。
んで後半も、シャープ兄弟を助けようとするギャングとか、FBI とか、無駄に色んなキャラが出てきて、シャープ兄弟の父親も銀行強盗だったとか、話がどんどん膨らんでいくんだけど、映画は単にカーチェイスが主で、色んなサブプロットが全く話に生かされないのに、なんでそんな膨らます?!
親が銀行強盗なのを継ぐのかね?しかもFBI にファイルがあるくらいなのに、本名でカーディーラーなんかやってて逮捕されないの?
あと、撃たれたおまわりさんを乗せたまま逃走しているわけじゃないですか。おまわりさん死にますよね、普通。後半「なんでお前が生きてるんだ!」って何度も叫んじゃいました(笑)。
上映時間136分だよ。長かったなあ。