ちゅにちゃん

愛国女子ー紅武士道のちゅにちゃんのレビュー・感想・評価

愛国女子ー紅武士道(2022年製作の映画)
2.2
日本を取り巻く安全保障環境が変化する中、日本の安全保障が他国依存になっている事を憂う愛国女子の主人公が自主防衛を訴える政治ドラマ。制作は宗教団体「幸福の科学」と言う事だが、思想性は数寄屋橋で街宣している政治結社と相違なく、宗教団体としての独自のメッセージがないのは残念だ。自分の国は自分で守るとは言っても、ひとり一人の国民に武器弾薬が配られるわけではなく、防衛力増強とは言っても米国から防衛装備品の購入を増やすだけ。欧州並みに防衛費をGDP2%に高めたとしても、その大半が米国に流れるだけで日本に資金は還流しない。むしろ集団安全保障を志向しつつも軍拡競争とは一線を画し、経済や高度先端防衛技術を武器に世界平和に貢献する事が日本の国益に叶うのではないか。