今、乗りに乗ってるタイカ・ワイティティさんが製作総指揮にという割には話題にならなかったなという印象。
どうせクレジットだけの参加かなと思いましたが、自身に色々な人種の血が流れるタイカ・ワイティティさんのルーツが作品に色濃く反映されている気がしました。
これは邦題がとことん悪くて、これだとサイキックなSFアクションを想像してしまう…。しかし、主題は人種差別や迫害。
いままさにロシアがウクライナの子供にしている国家の洗脳教育など、社会的なメッセージが込められています。
誰も信じられない生活をおくって来たのは分かるけれど。主人公の女性が意固地過ぎてちょっと引く…。信じない主人公の為のあのエピソードな訳なんだけどあからさま過ぎて…。
母の愛も強すぎるほどにテーマになっていた。
しかし…メッセージ性は分かるのですが、映画的に単調で面白さに欠けました。終盤に唐突にSFぽくなるけど、SFらしいのはそこだけでしたね。
先住民族への迫害と搾取を未来に置き換え描いていて、好きな人もいると思いますが個人的には映画としてパンチに欠けました。