社会問題を描くならこれくらい徹底的なほうがいいと思った。『トリとロキタ』しかり。とことん苦しく、それを劇的に、希望は少し。この映画を観るとかなり鬱な感情にはなると思う。映画を観ていてぶるぶる震えたのは>>続きを読む
物語については『悪は存在しない』を観て答え合わせというか確認したいのだけど、濱口竜介の映画はいつも言葉が重要な役割を果たしてるからこの無声映画は新鮮。めちゃくちゃ面白いし。序盤は石橋英子さんの即興音楽>>続きを読む
ユーロスペースの問題の渦中で見てきた。以前PFFで見たのは2022年9月だったと知って思ったより前で驚く。そのときは盛大に寝てしまったのだけど、2回目はめちゃくちゃ面白かった。めちゃくちゃ最高な映画。>>続きを読む
面白かったけどパルムドールを撮るほどのものなのかはよくわからなかった。会話の裏にあるものを想像させる感じとか人の感情の流動性、心理状態のサスペンスみたいなものを描くのは加藤拓也のほうがぜんぜんうまいし>>続きを読む
栗田科学の人たちは自分たちの会社に漂う優しい空気に自覚的じゃないのが可笑しくて愛おしかった。きっとそういう一面だけじゃないのだろうし、栗田科学とこの映画に出てくる人たちが特別やさしいわけでもない。プラ>>続きを読む
原作の持つ空気感をちゃんと感じる。それなりに笑えてどきどきする楽しい映画。関西弁の聞き馴染みがいい。
モノローグ主体の映画は小説のように思えてしまって映画を観ている感触が乏しい。字幕を読むのに時間がかかるのもあるし、映像を観ている感覚も乏しい。『Saltburn』を観たあとだと映像的に物足りない。期待>>続きを読む
2022年の杉並区長選を捉えたドキュメンタリー。3期12年務めた前職を破って岸本聡子さんが当選し、その後も区議会議員の男女比が半々になるまで変化を遂げている杉並区。
杉並区民ということもあるし岸本さん>>続きを読む
派手ではないけど綺麗に組み立てられたサスペンス。一番怖いものはパニック状態の人間。
24.1.6 ポレポレ東中野にて
映画を観ながら、小川あんさんにインタビューした時に話していた脚本の不思議について思い出していた。「すごく細かく書いてあるとして、その合間合間が黒く塗りつぶされている>>続きを読む
映画館で観せてくれー。ちいちゃい画面ではノイズが多すぎてこの映画の50%の情報も受け取れてない気がするのだけど、それでも面白い。めちゃくちゃ面白い。バリー・コーガンがついに爆発。得体の知れなさとなぜか>>続きを読む
人にカメラを向けることの怖さをなぜか強く感じる映像。ドアップで写していても。ところどころ心の中をぐりぐりかき混ぜられるような居心地の悪い場面があってよかった。(投稿忘れ。いつ見たか不明)
後半になって気づいたら意識なくなってた。動きがさすがにちょっと乏しい
このレビューはネタバレを含みます
影を見つめる映画。厳密にはどこか忘れてしまったけど3回くらい泣いた。行きつけの駅の居酒屋の端っこで飲んでるときの役所さんの顔がよすぎた。社会的なおばけの映画だと思う。橋の上で境界を越え、橋の下で踊ろう>>続きを読む
労働なんて一律ぜんぶ大嫌いなんだけど、針の糸を通すような挑戦はしてみたくなる…
偶然の出会いやすれ違い、そうした恋のドラマに欠かせない要素たちをいかに細かく、リアリティをもって描くかが作家それぞれの手腕に懸かっていると思っていたけど、こんなに王道なものを見せられてドキドキしてしま>>続きを読む
すべての時間に優しさと哀愁を感じ、音と映像の厚みにうっとりしながら画面を凝視していた。村上さんのお芝居が好き。Filmexにて。
存在してるのにいないことにされてしまうものについての映画だった。重さと軽さが絶妙。石井裕也監督による『町田くんの世界』の精神的続編のようにも思った。大好きです。